学校のマーケティングの授業

新宿駅西口サイネージに、学生作品が採用されました。

6月20日のブログに書いた、学生たちによる「向島百花園の集客向上策」の提案(infornaut代表が、非常勤で講師をしております)。

向島百花園で学生たちと、「学ぶ」ということを学ぶ。

その中から、学生作品2点が、バスタ新宿と新宿駅西口のデジタルサイネージに採用されました。

実は、全部で6チームの提案があり、講師評価と選ばれた作品は、必ずしもイコールではないのです(苦笑)。が、東京都公園協会さまの「ニーズを満たす」という意味では、この2つの作品は、たしかに見事な「解」だったのは事実。学生たちの、マーケティング力の確かさの証明でもあるのです。

一つ目の作品は、正直なところデザインは稚拙ですが、園の「番傘貸し出し」に着目し、日本庭園とスカイツリーのコントラストで、言語を軽々越えたビジュアルインパクト=インバウンド観光を刺激する提案を行ったところが、上手い! 

二つ目の作品は、園に咲く花をクローズアップで紹介するという、玄人っぽいデザインアプローチ。これは、プロ作品として十分通用するレベルですね。

学生たちにとっては、自分たちの力を世の中に見ていただく、またとないチャンスだったのですが、実は…。世の中に学生たちが育てていただいているのですよね。
日々、お忙しい仕事のなか、こういう貴重な機会をつくっていただいて、本当に感謝の念に堪えません。ありがごうとざいました。

向島百花園で学生たちと、「学ぶ」ということを学ぶ。

今年もすでに学校の授業がはじまっていて(というか、更新をサボっている間に、前期の佳境にさしかかっています)、この日曜・月曜は、学生たちと授業課題の撮影に、向島百花園へ出かけていました。

向島百花園の門。「花屋敷」の扁額は蜀山人ですが、読めません。その理由が、まだ、江戸風で面白い。

かれこれ5年以上も前、ここを訪れたときの印象は
「草ぼうぼうの雑草園」というものでした。
だって、他の日本庭園に比べて派手さがなく、下草など茂り放題。
手入れが行き届かない無秩序な庭という印象だったのです。

ところが今回、園の方からお話を伺うと、
・万葉集などの和歌や、屏風に描かれた草木を愛でる庭。
・創設者は江戸後期の豪商(あくまで町人庭園。大名庭園ではない)。
・その庭園を、できるだけ忠実に保存・再現(故に、国の史跡と名勝に指定されている)。
ということなのですね。

ですから、どの草木も、芽吹、茂り、開花、結実から朽ちるまでそのまんま…という管理方針。
だってそうでないと、和歌や屏風の世界観が伝わらないですよね。
こういった文化的文脈が理解できないうちは、「草ぼうぼう~」としか映らないワケですが
逆に、ポイントがいったんわかり、自分で調べはじめると、俄然、面白くなる!
ここが学びのおもしろさです。

朝顔。
万葉集に詠まれた朝顔は、今でいうキキョウだったようなのです。

たとえば、秋の七草が植わった一角で、
朝顔(秋の七草です)をいくら探しても見つからないのは何故?とかね。
古典に詳しい方ならお分かりでしょうが、ヒントは万葉集の詠み人知らずの句にあります。

ただ、数回も通い、次第に目が肥えてくると、とっても不幸なことが起きることもわかりました。
街中や庭先の花壇や植栽が、どれもこれも、派手で管理され過ぎていて、
目に五月蠅くてしょうがなくなってくるんです。

学ぶって、悩みを深めるこでもあるのですね(笑)。

でも、こういう対比も楽しいです。

卒業制作展に出かけてきました。

非常勤で講師(マーケティングなど)を引き受けているデザイン学校の、
卒業制作展にでかけてきました。
会期会場は上野にある東京都立美術館。なかなかいっちょまえな会場なので、
例年「会場負けしてないか…」とヒヤヒヤするのですが、今年は、ちょっと違う。
とくに保存修復科、クリエイティブデザイン科、イラストレーション科の作品で
「おおっ!」と驚くようなものがたくさんありました。
社会派・硬派からゲームキャラまで硬軟とり混ぜてなのですが
若い才能を感じることができました。

東洋美術学校 卒業制作展(サイトにリンクしています)
会期:2017年2月9日(木) 〜 2月13日(月)
会場:東京都立美術館(上野公園内)

いざ、プレゼンテーション!@東京国立博物館

前期いっぱいをかけて学生たちが取り組んだ「キャンパスメンバーズの活性化提案」。
そのプレゼンテーションに、東京国立博物館へやってきました。

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キャンペーン・コンセプトと、そこから展開したイベント・催事企画。
それを伝えるポスターや各種ツール。
さらにはSNSの活用方法(ここは、さすが若い世代、舌を巻くような内容でした)
などを合計6チームが提案しました。

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最後に博物館の方々から講評をいただきましたが、
講師の私が想像していた以上に好評でした。
毎年、このような産学連係授業を行っているのですが、
まったく経験のない連係先・提案内容で、指導する私自身が暗中模索
(というか、今年はとくに足搔きっぱなし)。
ようやく肩の荷がおりました。

前期の講義がはじまりました。

非常勤講師をしている美術学校の、前期の授業がはじまりました。
前期の受けもちは、1年生のマーケティング・フィールドワークと、3年生の販売促進。
前者は、デザインに欠かせないマーケティング視点のモノの見方・考え方を、まずは楽しく知っていこうという内容で、私はひそかに「世のな科」の授業と位置づけています。
後者は、文字通りプロモーション計画を学生が考え、実際に提案するワークショップ(学生って、たった2年でここまで成長するのですよね!)。今年の提案先は、なんと、東京国立博物館さま。
さて、どんな展開になるのやら、とても楽しみです。